居合教室「登流門」について

居合教室 「登流門(とうりゅうもん)」 は、 夕晟館 が主宰する居合の教室です。
夕晟館では空手・合気道・柔術など様々な武術を稽古していますが、登流門ではとりわけ刀剣を用いた心身の練磨に深く向き合います。
居合は、刀を抜き、斬り、納めるという極めて削ぎ落とされたシンプルな動作の連続です。その一挙手一投足の中に、極限の集中力、緻密な身体操作、そして相手との「間合い」の理解が凝縮されています。

私たちが大切にしているのは、表面的な派手さではありません。静かな動きの中に宿る鋭さ、そして自然な所作の中に自ずと現れる迫力こそが、居合の魅力であると考えています。

刀を持ったことがなくても大丈夫です。稽古を静かに積み重ねていけば、一年が経つ頃には、その重みも鋭さも、身体の一部のように馴染んでいるはずです。
ここは、刀を通して自分自身と向き合うための小さな門。

興味を持たれた方は、ぜひ一度その門を叩いてみてください。

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「居」て「合」わす。
鞘の中で勝機を制する、究極の護身。

居合の「意味」と「語源」

居合(いあい)という言葉は、「居(い)て、合(あ)わす」という言葉に由来します。
「居」とは、平穏な日常にいる状態を指します。「合」とは、予期せぬ敵の襲撃や、差し迫った事態に即座に対応することを意味します。

つまり、居合とは、日常の状態から瞬時に事態に応じるための術です。刀を抜いて構えている状態から始まる「剣術」に対し、「居合」は刀を鞘に収めた状態から対応します。

居合は刀を鞘に納めた状態ですので平和的に相手と対峙することができることに大きな意味を持ちます。
何かあればすぐに対応できる状態を保ちながらも、むやみに刀を抜かずに争いを回避できることが可能なのです。

「殺人剣」ではなく「活人剣」を目指すものというのが居合の真髄と言えるでしょう。

居合の「歴史」と「変遷」

居合の起源は、戦国時代末期の林崎甚助重信(はやしざき じんすけ しげのぶ)公によって創始されたと言い伝えられています。

江戸時代の泰平の世を経て、江戸末期には居合の流派は200を超えたと言われています。
明治以降、廃刀令により刀を差す文化は失われましたが、その精神と技術は、現代においても「日本の美意識」と「武士の精神」を伝える文化遺産として大切に受け継がれています。

刀剣を鞘から抜き放ち、さらに納刀に至るまでをも含めた動作が、高度な技術を有する武術として成立している例は、世界でも類を見ません。

このように日本固有の形態を有し、かつ日本の武を象徴する日本刀を扱うことから、
居合は

「日本の武道・武術の中でも最も日本的なもの」

と表現されることもあります。

なぜ今、居合なのか

居合とは、単に刀を抜く技術ではありません。
その根底にあるのは、身体はリラックスしていながらも周囲に意識が通っている状態を養うことです。
力んで緊張するのではなく、自然体のまま、周囲の微かな変化に気づく。
この感覚は、車の運転に少し似ています。普段は落ち着いてハンドルを握っていますが、前の車が急ブレーキを踏んだり、路地から人が飛び出してきた時、頭で考えるより先に身体が反応するはずです。

居合もまた、変化を察知すると同時に、最適に身体が動く状態を養う武術なのです。

相手が攻撃に入れば迎撃する。
まだ攻撃に至っていなければ、先に動く。
そうした心身の反応が、状況に応じて自然に現れる状態を理想としています。

現代において実際に刀で戦うことはありません。しかし、情報に囲まれ注意が散漫になりがちな現代社会だからこそ、静かな覚醒状態を養う稽古には大きな意味があります。

自然体で周囲に意識を向け、必要な瞬間に淀みなく動く。

それが、私たちが考える現代における居合の価値です。

登流門居合の特徴

「力強い運刀」と「身体の理」

登流門居合の魅力は、無駄を削ぎ落とし、理に適った身体の使い方を突き詰めることで生まれる一振りの鋭さにあります。
「抜く」「斬る」「納める」
その一つひとつの動きを丁寧に紐解いていきます。

難しい知識は必要ありません。実際に模擬刀を手に取り、身体の使い方を論理的に学ぶことで、自分の動きが変わっていく面白さを体感できます。

知的好奇心を満たしながら、凛とした立ち居振る舞いを身につけたい方におすすめです。

稽古について

稽古内容

  • 神刀正統傳承渡辺流居合抜刀術
    (型・試斬)
  • 合気抜刀法

2026年度スケジュール

定期稽古(居合教室)

4/19、5/17、6/21、7/19、8/16、9/20、10/18、11/15、12/20、1/17、2/21、3/21

稽古時間 15:30〜17:00

道場解放(自主練習)

毎週日曜日 15:00〜

定期稽古以外の日曜日は道場を自由に利用できます。
他部門の生徒も練習に励んでおり、必要に応じて適宣アドバイスいたします。

費用・必要な道具

■ 諸費用

項目金額・詳細
受講料(年額)30,000円(3月一括納入)
中途入会の方2,500円×残り月数
備考一度納入いただいた費用は
返金いたしかねます。

■ 必要な道具(揃える物)

  • 稽古着・帯
  • 模擬刀(居合刀)

【道具について】

稽古に必要な道具は、最初からすべて揃える必要はありません。
慣れるまでは道場の備品をお貸しいたしますので、ご自身のペースで徐々に揃えていければ大丈夫です。
まずは動きやすい服装で、お気軽にご参加ください。

体験参加

まずは体験からどうぞ。

刀を持ったことがない方でも大丈夫です。
模擬刀をお貸ししますので、動きやすい服装でお気軽にご参加ください。

登流門という名前について

居合教室の名前「登流門」は、中国の故事「登竜門」にちなんでいます。
黄河の急流「竜門」を登りきった鯉は龍になると言われ、困難な関門を突破して大きく成長することを「登竜門」と呼ぶようになりました。
登流門という名前には、その言葉に重ねて、それぞれが自分の道を登っていくという意味を込めています。
また、「登」の字には、夕晟館主宰者である丹山登の名も重ねられています。